はじまりは今

7歳と2歳の子供がいます。何もありませんが、あるものは全て出し切って子育てしています。持たない暮らし、持っていた暮らし、色んな視点から観察したわたしの生活を綴ります。

宇多田ヒカルの『初恋』を聴いて泣いてしまう

最近、聴いただけで
歌詞も聴き取れないのだけど
涙が出てしまう曲があります。

 

宇多田ヒカルの『初恋』です。

 

こないだ、
NHKのSONGSで宇多田ヒカルが出ていました。
それで、
やっぱり泣きながら観ました。

 

わたしと同じ年の宇多田ヒカル
なんていいんだろう。

 

 

宇多田ヒカルが言っていた言葉で、
胸に残ったシーンがありました。

 

 

インタビューで
"初恋"とは?について話していたとき。

 

 

"初恋"=初めて人間として深く関係を持った相手

 

と言っていました。

 

だから、
彼女にとって
初恋とは、
その相手とは母親と父親だそうです。

 

 

その関係において、
何があったのか

 

自分にどんな影響があって
自分が今どうなっているのかっていうのを

 

理解しようとするのが
その後に続く
ほかの人たちとの関係と思っている
それを紐解くためのこと と。

 

 

と言っていました。

 

 

「なんて?なんて?なんて?」

 

と思いました。
でも、やっぱり意味はすぐにピンと来ないうちから
涙が溢れてきました。

 

何か重要なことを教えてくれた気がすると思い、
何回も録画を巻き戻して
言葉を咀嚼しました。

 

そして、
やっぱり涙が出てくるのでした。

 

 

 

この言葉を聞いて、
わたしの幼少時代が全て肯定されます。

 

 

わたしはもう
"愛"を知っていて、
それをまた経験したくて、
どんなだったか思い出したくて
そのためにわたしは
その後も生きてるのだなー
と、思うと
気持ちが満たされます。

 

 

 

ないと思っていたけど、
あったわけですか。

 

あの時のアレが、
あまりにも心地よくて、
もう一度味わいたくて
どんなだったか理解するためにわたしは生きている。

 

と、
すとんと分かりました。

 

何度も何度も確認して、
何度も何度も味わいたくて、
繰り返し頭の中を整理して、
あるものをずっとないと思って生きるより、
あると自分に分からせ続けながら生きているのかと分かって、
安心しましたが、
もうあの時にもらった愛情と同じものはどこにもないんだなぁと
寂しくなりました。

 

でも、
似ているモノを探すために
わたしが生きているとしたら
このまま感じるままに
甘えたり、
頼ったり、
受け止められたり、
肌を寄せ合ったり、
食べ物を一緒に食べたりして生きてもいいんだな。

 

良かったなぁ。

 

と思いました。

 

ありがとう。

 

 

わたしが、
歌詞もまだ分からないうちから
この曲を聴いて
涙が溢れて来たのは
宇多田ヒカルの歌の力ですが、
その思いにわたしが共鳴したんだと思います。

 

共鳴できて嬉しいです。

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