はじまりは今

7歳と2歳の子供がいます。何もありませんが、あるものは全て出し切って子育てしています。持たない暮らし、持っていた暮らし、色んな視点から観察したわたしの生活を綴ります。

ワガママで困らせてもいい

こないだふと、
大人を「まいったなぁー」と困らせることは、
気持ちがいいことなんだなぁと思いました。

 

どうして、こう思えるようになったんでしょう。
ほとんど毎日、
「困らせないで」と言葉には出さないものの、
そう子供に押し付けていたのに。

 

 

寝る前のお話で見た息子の一面

 

6歳の息子が時々、
私に、
「寝る前に、お話しよう」と持ちかけてきます。

 

特に話題は決まっていませんが、
こちらもウトウトしかけながら
息子がバーッと話すのを
ウンウン聞いています。

 

この間は、弟が2歳になった時のことを
妄想しながら会話のやり取りをずっと一人で話し始めました。

 

 

妄想の中の2歳になった弟くんは、
かなりわがままを言うのですが
何を言っても
兄である自分のセリフは困りながらもワガママを受け入れているような、
嫌なんだけどなぁ、だとか
ダメなんだけどなぁ、とか
言ってはいるものの、
弟の妄想ワガママを困りながら受け流しているのです。

 

私はウトウトしながら聞いていました。
その妄想やり取りが何だか気持ちがよくて
余計にウトウト脱力してしまいました。

 

 

この耳に気持ちいい、セリフ。
こんなセリフを使って6歳の息子を育てたかったなぁ。
でも、出来なかった。
こんなセリフ教えたつもりないけど、
何とかまぁまぁいい感じに育ってるなぁーと
母である私でさえ、
ありのままに受け止めてもらえたような安心感を感じました。

 

 

ワガママの扱い方を知らなかったワタシ

 

私はずっと、
自分の意見というものを
価値がなくて、
独りよがりで、
通すまでもないものとして
扱ってきました。

 

 

なので、
魔の2歳児と言われているイヤイヤ期に息子がさしかかった時、
自分の意見をめちゃくちゃ通してくる2歳児の魔の息子の
言いなりになりました。
いとも簡単になれました。

 

でも、
自分の奥深くには言いなりになることで生まれる
納得のいかない気持ちがあるので、
ある程度までは我慢して言いなりになっていますが、
いきなり怒りの沸点を迎えて
大激怒してキレていました。

 

そして、
大激怒
してキレた自分を責めまくっていました。

 

毎日毎日、
明日こそはうまくやれる!と自分を叱咤激励していました。

 

そして、振り返ってみると、
うまく出来た日なんて一日もない。
私が目指していたのは、
母親の優等生のようなものだったんだと思います。
そんなものに、いつまで経ってもならない自分がいました。

 

ワガママを手放すことに必死だった

 

知らないうちにワタシの中ではこんなものが
出来上がっていました。

 

 

自分の意見や気持ち=ワガママ
      ↓
  ワガママ=悪いもの
      ↓
      ↓
自分の意見や気持ち=悪いもの

 

 

と思い込んでいたので、
自分の中で、
自分の意見や気持ちを消すことに必死でした。

 



なので、ぐいぐいと自分を通してくる2歳児に、
私は丸腰で挑んでいたようなものです。

 


自分の意見や気持ちは、悪いもの。
だから、
自分ばっかりと通してくる2歳児も悪いし、
ワタシは大人で母親なんだから、
ワタシが自分を通すことも悪い。

 

こんな頭がこんがらがりそうな、
魔のループに陥っていたわけです。

そこには、
"正しいか正しくないか"
というようなものしかないので、
どちらも"正しくない"としていた
ワタシの気持ちと、
魔の2歳児の気持ち
ぶつかり合わずに、不完全燃焼していました。
感情しか沸き上がらない場面で、ワタシがひたすら感情を隠して
その場をしのぐしかないと思っていました。

 

 

いきなりキレて、
大激怒していたのは、
"母親の優等生"になるために隠していた、
ワタシのありのままの感情の一部分が、
「無視すんなよ!!」
と突出して出てきたのだろうと思います。

 

 

 

おわりに

 

いまは、
「忘れ去られたワタシの一部分はここにいるよ!」というアピールのように
自分の気持ちを子供にも伝えるようにしています。
勿論、夫にもです。

 

どうして、そうするようになったかというと、
自分の気持ちが分からないまま育児をしていたら
とても苦しかったからです。

 

毎日が苦しくて、
体も疲れていて、
あまりお腹が空かない。

 

私は、
子供と同じようにこの世に生きていて、
どちらの気持ちがより重要かなんて、
誰も決められないということが分かってから
人のワガママを聞けない子供の部分がいっぱいある自分も、
そんなに嫌いじゃなくなりました。

 

そして今、


毎日が楽しくて、
体はそこそこに疲れていて、
ご飯を美味しく食べられます。

 

 

こないだ、
具沢山のカレーが好きと言った私に夫が、
「スープっぽい方が俺は好きだな」
と言ってきました。

 

"ワガママをいう自分"が嫌いだった頃の私なら、
そこでムッとしても
黙っていましたが、
いまはワガママ練習中なので、
「私は具沢山の方が好きだから」と言って具沢山カレーを
作ってもらいました。

 

テヘペロしてれば、
怒る人なんていません。

 

ワガママで、困らせたいし
困らせて怒られないっていうのは結構気持ちいいっすね。

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