はじまりは今

7歳と2歳の子供がいます。何もありませんが、あるものは全て出し切って子育てしています。持たない暮らし、持っていた暮らし、色んな視点から観察したわたしの生活を綴ります。

子供と楽しく暮らす為に。

子供は可愛い、
子供のいる生活は愛おしさで溢れている。

はずだ。

 

と考えていた自分が居ました。

 

 

 

自分の気持ちに嘘がない人

 

人間は、羨ましいとか、
そんな風にやってみたい、とか振る舞ってみたいとか、
自分が感じることを実現している人を見ると、
焦りやイラつきを感じるそうです。

 

 

私は、めちゃくちゃ早く走れる人にイラつきや、
熱い眼差しを向けたりはしませんが、
自分の気持ちを大切に出来ている人を見ると、
すごく羨ましく感じたり
時にイラつきます

 

それは、
私が、
本当にしたい事だからです。

 

そして、自分の気持ちに嘘を全くつかない人が
常に近くにいます。

 

息子たちです。

 

 

この人たちは、
自分のタイミングで髪を洗いたいし、
口に合わない物は残すし、
甘えたい時には、手を伸ばして甘えてくるし、
あと、
朝から晩まで、
自分が楽しいと感じたことしかしません。

 

楽しい事を実現する為になら、
歯を磨いたり、お手伝いをしたり、
泣いたり、怒ったり、
何でもします。

 

そんな人たちを、
心から優しく、受け止めたり、笑いかけたり、
なでたり、
許したりしたいのですが、
それが
困難な時があります。

 

 

共に楽しく生きる為に手放す

 

共に楽しく過ごす為に、まず、
私が彼らに対して
"羨ましい"と思っている事を
手放す必要があります。

 

手放す為には、
何をするかと言うと、
忘れようと頑張る事でも、
成長しようと勉強する事でもなく、
ただ、実現するしかないのです。

 

自分の中の何が子供たちに反応しているのか。

 

ただひたすらに答えを探して、
それを聞いてあげるしかないのです。

 

 

私は意味のないようなテレビをボーッと観て、
歯を磨いたり、顔を洗ったりしない子供に
強く怒りを感じます。

 

と言う事は、
もしかしたら、
私が顔も歯も磨きたくない、ただマヌケ面してテレビを観てみたいと
日頃から羨ましく思っているのかもしれません。

 

 

あと、突然キレてしまうことが他にもあります。

 

お風呂に入れる時に、
「今は頭洗いたくない。」と言われると激怒します。

 

それは、
自分のタイミングを自分で決めている子供を
日頃から心底羨ましいと思っているからです。

 

でも、
私は大人なので、自分のタイミングで自分の髪を洗えてない訳が無い、
と思い込んでいます。

 

まさか、
毎日入っているお風呂を、
自分で決めたタイミングで入れていないと夢にも思っていないのです。

 

これを解決するには、
もうお風呂に入る事を気が済むまでボイコットするか、
自分がお風呂に入りたいタイミングとはいつか、
目をつぶって静かに考えるか。

 

一旦世捨て人のようになってしまうかもしれませんが、
そこまでする必要があるかもしれません。

 

そうすれば、
子供が、今はちょっと…と言ったことにも、
「あるよねー」くらいのテンションで応えられるようになるかもしれません。

 

 

おわりに

 
大人の世界に入り込む為に
私は、自分の気持ちを色んな所に置いてきてしまいました。

 

なので、自分が何を感じているのか、
静かに、
何度も、
自分に問い合わせてみないといけません。

 

 

それをいとも簡単にできている子供たちが
心から羨ましく、
同じ人間ですが同じに思えず、
そして、
自分の気持ちで生きている小さな人たちとの生活が
時に苦しく感じてしまいます。

 

 

思い込みの中にある美化された大人、美化された子供が、
私を苦しめているのです。

 

小さくて可愛い子供たちにイラつく大人など、
あってはならないと
思ってしまっています。

 

本当は、
小さい人間と、大きい人間が共に暮らしているだけの事で、
小さい人はまだ無防備で嘘をつきません。
嘘をついた事がある大きな人は、
小さい人の気持ちの為に、
時に嘘をつきます。

 

でも、
子供たちとの生活は体当たりで、真剣勝負です。



その内、
自分を作り上げている嘘とホントが崩れてきて、
このホントが少ない人は、
やせ細ったホントで出来た自分で、
真剣勝負の体当たりをやっていかなければなりません。

 

それはすごく心細いことです。


ホントだけのただの魂と魂になった時に、
私は大きさに対してホントがあまりに少ない訳です。


でも、
その頼りない、やせ細ったホントで出来ている自分の、
声を聞いてあげたり、希望を実現してあげたりしていると、
嘘のない小さい人たちを愛おしいと思えたり、
一緒の生活が楽しく思えたりするのです。

 

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